雨の日のおもいで-その1
台風の影響であろう、すごい雨である。
大雨といえば苦い思い出がある。
4年ぐらい前の夏だろうか、都内で集中豪雨があった。
休みの日だったのだが用事があって、
夕方ちょこっと車で、当時事務所のあった白金へ行った。
ちょっと寄ってすぐ帰るつもりだったので、車は路上に止めた。
ついた途端に夕立になり、カミナリが鳴り、どしゃ降りに。
部屋の窓から「すげーすげー」とかのぞいて喜んでいると
事務所のあったマンションの非常ベルが鳴り響いた。
カミナリでも落ちたのかと思い廊下に出てみると
向かいの部屋の人が腰まで水に浸かったように
ずぶぬれになって帰ってきたところだった。
彼は言った。
「下の道路、川になってますよ!」
あわてて下へ降りようとするとエレベーターは止まっていた。
(長いのでつづく)