だじゃれの魔力
正直な話、若いころってだじゃれを軽べつしていた。
どうしてそんなにくだらないことを嬉々として言うのか、
まったく理解できなかったが、最近言ってるよ、俺。
きっとこれが大人になるということだ。
でも長年、距離をおいてきただけあってスキルは低い。
もっとも難しい点は「間合い」である。
まだまだだ。
達人と呼んでも差し支えない程の
だじゃれマスターが友達にいるのだが
何がすごいって、自然なのだ。
ボキャブラリーの豊富さ、照れの無さ、そして間合い。
その場にいる人数やキャラクターなども考慮に入れ
じつに絶妙のタイミングで繰り出す技は職人芸。
でもくだらない。そこがいい。
スマートに、嫌がられないだじゃれを言える
そんなおとなに、わたしは、なりたい。