【デザインってなんだ:04】センスの練習
さて、「Apple製品の箱」を私たちはなぜ素敵だと思うのか、どうしたらそんなデザインができるのか、というお話しの続きです。
センスは「いいもの/悪い物をたくさん見て(頭の中で)データベース化」して「それらを比較検討する」ことで、ある程度育てられると書きました。
この時点でもうすでにちょっとづつ「あ、これ好き」「うわダセえ」という感想がすぐに出てくるようになっているはず。もっと言えば「これはわりと好きだけどこっちの方がもっと好き」とか「これはかなりダサいけどこの部分はなかなかいい」という「わずかな差」を感じたり見抜けるようになってくると思うんです。
ここでちょっと比較の練習をしてみましょう。
みてのとおり三つの箱です。家にあった白い箱を物を適当に集めました。
Aは「Apple製品の箱」、Bはかなりお手頃な若者ブランドのアクセサリーが入っていた箱、Cはなにかの景品が入っていた箱。
さあ、なにを感じたでしょうか?
まず、さんざん言ってしまっているので「Apple製品の箱」は無条件に素敵に見えているかもしれません(笑)
それ以外にはなにを感じたでしょう?
「比較」した結果、どこに違いを見つけ、それらをどう判断したでしょう?
優劣を着けるとしたらどういう順番になるでしょう?
これを見てくれた人のほぼ100%、順位は同じになるのではないかと思います。
それはなぜか。
センスが良い/悪いの判断基準は、「常識」「公約数」という側面が大きいからです。
続きます。