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DESIGN

【デザインってなんだ:02】センスはどこから?

2014-01-03 16.17.22

さて、先日のつづきです。
「センスの90%は後天的な物」だと書きましたが
じゃあ、それはどうやって作られるのか。

すごくあたりまえのことですが「見よう見まね」だと思うんです。

小さな頃、初めて縄跳びが跳べた、鉄棒ができた、自転車に乗れた、泳げるようになった、そんな時ってなんでできたんでしょう?
幼い脳みそのおかげはもちろんあるんでしょうが、まわりのできる子のやり方を見たり教わったりしながら、要は何度も何度も繰り返し失敗してコツをつかんでいくわけですよね。

洋服のコーディネートなんかもそう。若いときに自意識過剰をこじらせて恥ずかしいカッコもいっぱいして(笑)素敵な人のまねをして、なぜか同じように素敵にならなくて(笑)なぜ素敵なのか、どうしたら自分もそうなるのか、そんな試行錯誤の末に「キャラが違うのに同じカッコしてもダメ」とか「色いっぱい使いすぎちゃダメ」とか少しづつ覚えていくわけです。

運動神経にしろ、ファッションにしろ、「センス」って言葉で片付けられがちですが、人間って最初からすぐできちゃうことなんてほとんど無いってことに最近気づきました。箸持てない日本人ていないですよね。要は訓練。
すぐにできちゃう人は多分「脳と身体のリンクが上手い人」なんじゃないかと思うんです。

で、「デザイン」というフィールドの「センス」も同じだなー、と。
かっこいいもの、綺麗なもの、素敵なもの、整理されてわかりやすいもの、気持ちいいもの、エロいもの、ウザいもの、見るのも嫌なげっそりするようなもの…
そういう物を意識してよく見る。で、なんでそう思うのか考える。それを繰り返しているとだんだんわかるようになる。それをまねようと試行錯誤することでコツがつかめてくる。

たとえばApple製品の箱はなんでかっこいいのか。
どうしてアレを人は素敵だと思うのか。

そんなところからでもデザインのセンスっていうのは自分で育てられるものだと思うんです。

次回は具体例を考えてみます。