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DESIGN

【デザインってなんだ:03】センスを集める

デザインのセンスは自分で育てられる、と書きました。
今回は私が実際にやってきた具体例を挙げてみます。

一般的にはデザインの本を読むとかが真っ先に来るのかもしれませんが私はいわゆる勉強が大嫌い。若い頃は「センスは生まれ持った才能だ。しょせん天才と俺は違うんだよ…」と思ってました。よく、「見て盗め」という事を言いますが、これも今ひとつ意味がわかりませんでした。

たとえば料理の職人さんの世界ではひょっとしたら「なるほど包丁はああやって動かすのか」などと目に見える技術を盗む=まねることはできるのかもしれません。でもデザインの発想やレイアウトの素敵さをまねるというのは結構難題だと思っていました。

でも、考えて分析することである程度の訓練ができる、と言うのが現在の持論です。

具体例として前回前フリした「Apple製品の箱はなんでかっこいいのか」。を探ってみます。

【収集】
とにかく世の中にある「かっこいいもの、綺麗なもの、素敵なもの、整理されてわかりやすいもの、気持ちいいもの、エロいもの、ウザいもの、見るのも嫌なげっそりするようなもの」いろんなものをたくさん、意識的に見ましょう。
意識的に、というのは「なんかこれいいな」と思った時に、自分はどこに惹かれたのかを考えながら見てみましょう。
「箱」というジャンルでいえば100均のファンシーな箱、100均の合皮の箱、段ボール箱、アクリルの箱、金属製の箱、木の箱、…いろんな箱を見てそれぞれのいいところを考える。いいところを見つけると大概、悪いところも見つかります。

【比較】
さて、いろいろ見た中で自分が「Apple製品の箱」を「素敵」だと思うのは実はなにかと比べた結果です。
「Apple製品の箱」を「素敵」だと思う裏には、他の箱と比べた結果、過去の「素敵」データベースに当てはまる点がたくさんあることを瞬時に比較検討して判断したからです。
比較を繰り返すことでだんだんと何が「素敵なものなのか」がわかってくるはずです。

重要なのは良い物を「比較」して選定するためにはサンプルがたくさんあった方がいいということ。
なにかのコンテストをやるのに参加者10人と参加者1000人では、どちらの優勝者が優れているか、精度も信頼度もまったく違いますよね。
悪いもの、ダメなものもたくさん取り入れてデータベースを充実させることで「比較」しやすく精度も上がります。

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続きます。