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(´д`)

廃品回収で思い出しました

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買ってからそんなに経っていないのだが
通勤用にこの原付に乗っている。
これの前の原付には7~8年乗っていたのだが
メンテの悪さゆえ廃車になってしまった。
オイルを切らしたまましばらく走ってしまい
シリンダーが焼き付いてしまったというのが原因で
男子としては何とも恥ずかしい限りだ。
ある朝、あまりの調子の悪さに
バイク屋まで乗っていこうとしたのだが途中で息絶えた。
しかたなく道路のはしをひーひー言いながら
押して歩いていたのだが
そこへ現れたのが軽トラの廃品回収屋さん。
ヤツはゆっくりと背後から近づくとこう言った。
「ご不要になりましたテレビや電化製品、
 動かなくなった、バイク、等、ござい、ましたら、」
…手負いのウサギが狙われるのってこんなカンジ?
って気分でした。

ミスター前向き

出かけようと車に乗って
ふと振り返った瞬間に首の筋を違えてしまった。
以降夕方近くまでずっと
いわゆる「寝違えた」ような状態で首が動かず
なんかサンダーバードみたいだったのだが
それをみていた子供に言われた言葉が
「ミスター前向き」。
物理的に前しか見れないというのはあるわけだが
ものすごくポジティブな人みたいだ。
どちらかといえば後ろ向きな私へのメッセージだろうか。
老いては子に従えというのはこういうのを言うのか。
この日はなんだかいろいろと失敗の多い1日だったので
言葉の重さもひとしおだ。
これからは寝違えて首が動かなくなるたびに
この言葉を思い出して人生の教訓としたい。

セールスポイント

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ある写真屋さんの店先に貼ってあったPОP。
内容的には誠実さをうかがわせる
非常に良心的なお店のようである。
店主の実直な人柄がにじみでるようだ。
しかし、あんまり正直なのもどうかと思う。
たぶんこれ、自分でパソコンで作ってパウチしたんだろう。
ようし、と意気込んで文章を作り始め、
できた!とあらためて読み返してみる店主。
親切、丁寧、迅速はいい。
そうやってここまでやってきたのだ。
しかし笑顔。これはどうだろう。
本当にこれは俺の「売り」だなどと言えるのか。
そうやって自問自答を繰り返して出た答えがこれ。
後付けで「これはあまり自信が…」
などと書くあたりちょっとかわいいのだが
やっぱり自信がないのなら削除すればいいと思う。

おひさしぶりです

最近忙しさにかまけて更新が滞っております。
こう溜めてしまうと埋めることを義務に感じてしまって
非常になんかそれ、まちがってるなぁ、と。
というか、トータル一月分埋めるのムリっす。
というわけで過去分を無理に埋めるのをやめます。
過去分が知らない間に増えているという
更新のわかりづらさもこれでなくなりますので
どうか前向きにとらえてください。
楽しみにしてくださっている方には大変申し訳ありませんが
仕事ではないので、できるだけ自分が楽しんでできるように
義務にならない程度にやって行きたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。

いろんなサカヨリさん

あんまりいない名字なのでどうかと思ったが
なにげなく自分の名字をググってみたら
意外とヒットして驚いた。
パシリ扱いのサカヨリくん。
美容師のサカヨリさん。
バイクに詳しいサカヨリさん。
モテモテなサカヨリさん。
めずらしい名字を持つものの経験から言うと
そもそもおなじ名字の人に会ったことがないのだ。
だから世の中にこんなにサカヨリさんがいて
会ったことも口をきいたこともないサカヨリさんが
いまもどこかで活躍したりしなかったりしている
と思うとドキドキする。
数少ないサカヨリさんだが
たぶん俺がいちばん徹夜をしていると思う。
間違いないと言いきる自信はあるが
自慢になってない上にちょっとせつない。

給料日

一応会社員の身としては給料日はやっぱりうれしい。
でもせっかくの給料日なのに残業していたりする。
冷静に考えてしまうとけっこう悲しいかもしれない。
それはさておき給料日の会話といえば飲みのお誘い。
「どうだい今晩ひとつ」とか「ちょっとコレでもどう?」とか
部長クラスに言われてみたいものだ。
いっぱしのオトナとしては「ソレ」が「ナニ」を指すのか
ジェスチャーだけで理解しなければならない。聞き返すのは野暮というものだ。
その結果とんでもないところへ行ってしまったとしても、だ。
・コップを傾けるしぐさで飲みに行くのかと思ったら糸電話
・マージャンパイを起こすしぐさかと思ったらあやとり
・小指を立てるので鼻の下を伸ばしてたらゆびきりげんまん
いずれも誘ってくれる部長さんのビジュアルはこんなだ。
オトナのつきあいって大変。

雨の日のおもいで-その4

(つづき)
とにかく車は動かなくなってしまった。
妻の弟に連絡をしたら助っ人を連れて車で向かえに来てくれた。
このころにはもう雨は上がっており、道路には消防車が来て水を川へ吐き出していた。
道路の真ん中に自分の車があった。
電気系統がやられているようで、ハザードがつきっぱなしになっている。
義弟の車で牽引してもらい、道の脇へ車を移動する。
ひどいにおいのするずぶぬれの状態で車に乗せてもらい自宅へと帰り着いたのは深夜だった。
翌日会社へ行き車を開けてみると、車内はひどい湿度とにおいで絶望を感じる。
都内のディーラーへ電話をしてレッカーで持っていってもらった。
「直りますか」
「エンジンが水や泥を吸い込んでるのでまずムリでしょう」
「おまけにこのにおいもとれませんよ」
「被害前に戻そうとしたら最低でも6,70万ですね」
翌月にはローンが終わるところだった。先月タイヤを換えたばかりだった。
結局ホイールとタイヤだけは中古として値段がついた。
そこから廃車費用などを差し引いた1万円と一ヶ月分のローンが残った。
翌週には頭金も下取りもなしで格安中古車を買った。
とまあ、当時はそりゃあショックだったが、そうそうできない体験なので
よく笑いのネタにしていたわけですが、なんか文章で書きだしたら
すごくシリアスな話になってしまった。
こんなはずでは。
って4回もひっぱっといてこの終わりかい。

雨の日のおもいで-その3

(つづき)
とりあえず非常階段を上って部屋で待っていた妻に一部始終を説明。
信じられない様子だ。そりゃあそうだ。
とにかく移動しないと流されるからと、また下へ。
何も考えずにキーをさしてひねってみる。
たとえば倒れている人がいたらついゆすってしまうような感覚。
何回か回したところでエンジンがかかった。
アクセルを踏むとじわりじわりと前に進んだ。
ざぶざぶと水の中をかき分けながら進んだ。
一安心したのも束の間、不規則になるエンジン音に焦っていた。
あまり水の溜まってない道路の出口まで
あと十数メートルというところで息絶えるように止まった。
ひざまで水に浸かりながら車のシートに座って放心した。
キーを回してもセルモーターが重たそうに回るだけ。
がっくりしながらマンションへと川を上る。
ざぶざぶざぶ。雨は小降りになっていた。
(またまたつづく)

雨の日のおもいで-その2

(つづき)
エレベーターはどうも水にやられたようで動かない。
非常階段を駆け降りる。
2階から1階へと降りる途中、すでに水が溜まっている。
非常階段の扉を開けると目の前の道路は本当に川だった。
しかも濁流。
私の車は 割と背の高いRV車にもかかわらず
ボンネットが見えなくなるまで水に浸かっていた。
さっきまで自分の乗っていた車が川の中にある。
腰まで水に浸かりながら一瞬アタマ真っ白になる。
あわててざぶざぶと水の中を進む。
中を見るとシートの座面が水の中でゆらゆらと見える。
周りを見ると他の路上駐車していた車が浮上がって流されている。
このままでは俺の車も流されると思い、カギを開け中に乗り込む。
道路の先の方を見ると少し高くなっているらしく
タイヤが見える車が走っている。
あそこまで行けば。
後から考えればこれがトドメだった。
(まだつづく)

雨の日のおもいで-その1

台風の影響であろう、すごい雨である。
大雨といえば苦い思い出がある。
4年ぐらい前の夏だろうか、都内で集中豪雨があった。
休みの日だったのだが用事があって、
夕方ちょこっと車で、当時事務所のあった白金へ行った。
ちょっと寄ってすぐ帰るつもりだったので、車は路上に止めた。
ついた途端に夕立になり、カミナリが鳴り、どしゃ降りに。
部屋の窓から「すげーすげー」とかのぞいて喜んでいると
事務所のあったマンションの非常ベルが鳴り響いた。
カミナリでも落ちたのかと思い廊下に出てみると
向かいの部屋の人が腰まで水に浸かったように
ずぶぬれになって帰ってきたところだった。
彼は言った。
「下の道路、川になってますよ!」
あわてて下へ降りようとするとエレベーターは止まっていた。
(長いのでつづく)